第11回少林寺訪中旅行 武術レポート

武術感想文 Nさん (2005/10/1)

本日は「大洪拳」最後の練習にふさわしく、滞在中、一番のお天気になりました。
大気の強いエネルギーを感じながらの練功は、精気が養われているのが体感できます。
3回目という事もあり、型に皆さん目も体も慣れたようで、進むスピードが早く、無事最後まで教えていただ
くことが出来ました。美しい山並みを背景に、先生方と記念撮影。きっと皆さん、今後の励みになる事でし
ょう。
武術留学する3名にエールを送り、ホテルを後に・・・。
午後から鄭州市内の博物館で「河南古代文化之光」など見学しました。古代の人々のデザインのセンスの良さに感心させられました。観覧の他に、古代楽器の演奏を聴く事もでき、五感に心地よく響いていました。
夕食は政府のお偉方(秦先生のご友人)と同席しました。明日が中秋節との事で皆で月餅をいただきました。中国では家族や友人同士で中秋の名月を見ながら月餅を食べるようです。
月餅の切り口が赤や緑や栗色など、色鮮やかで感動しました。
寝台列車のプラットホームから、まんまるの月が月餅と重なって見えました(笑)




武術感想文 第9期生 嵩山少林寺認定気功師 坂上直也さん

今年で3年連続して少林寺へ行っていますが、今回は武術をメインに旅行を楽しませていただきました。

《心意六合拳》
 13期の皆さんが少林寺で演舞をしているころ、私は久米さんとともに武術学校に行き心意六合拳を習いました。散打とは違い決められた型を2人で行うものです。日頃、1人で行う套路を練功することが多く、2人で行う型はとても新鮮に感じました。相手がいることや身体が接触することでイメージよりすごく難しくなかなか意気が合わないので苦労しました。最後は筆談をしながら、細かい部分を教えていただき、この型の練習はこの日1日で終了しました。

《オプション 春秋大刀》
 次の日からは午後よりオプションがあり、私は春秋大刀を選びました。他の方は、規定の達磨剣か伝統の達磨剣、陰掌棍、少林単刀、流星錘です。前日もそうだったのですが、先生が非常に若く13〜16歳の子で日本の中学生より見た目はもっと幼く見えました。私の先生は15歳でした。最初に演舞をしてもらいすぐ練習が始まりました。棍もほとんどやった事がなく、上部には刃がつき下部にも先端の尖った物がついて、とても回すのに苦労しました。型にはいると特に難しかったのが刃の向きです。やはり型とは行っても想定する相手がいて人間のどの部分をどうやってきるかがとても重要になってきます。なかなか刃の向きが定まらない私に、先生がこうやってこの部分を切るだと私に向かって刃を向け教えてくれました。ただ形だけといっても、あの大きな刃を目の前に向けられると少し怖かったです。一日目は疲れもなく順調に覚えて終了しました。

 二日目は前日の復習をやってから先に進みました。途中に側宙や縦に開脚する動作があったのですができないので型を変えて教えていただきました。一応最後まで型を教えてもらって二日目は終了しました。
 三日目は連日の練習でかなり身体が疲れていて、前日に教えてもらった細かいところを思い出すことができないことが多く、何回も同じことを聞いてしまいました。でも根気欲教えていただき、最後に先生と一緒に最初から最後まで動作を行い、それをビデオに撮ってもらいオプションは終了しました。

 今回はなかなかビデオ撮影に協力してもらえなかったので、何が何でもこの場で覚えようとしたことがよかったのかなぁと終わってから思いました。最初にビデオ撮影していたら覚えられなかったように感じます。

《大洪拳》
 15、16、17日は午前中に大洪拳です。大洪拳は何人かやっているのは見たことがありましたが、今回の先生の動きは速くて力強いというのが強く印象に残っています。最初に簡単な準備運動をしてから套路にはいりました。最初の動作から動きが速く、手の動きがわからない。いきなり質問。こんな感じで進みは遅いですが、型の説明や使い方など詳しく教えてもらいました。とてもわかりやすく動作も覚えやすかったです。初日ということで全員が脱落することなく時間までしっかり練習しました。

 二日目はオプション、前日の大洪拳の疲れがでてきている方も多く、型の進みはさらに遅くなりました。練習の間に演舞を見たのでその後の練習は演舞前に行った型のみになってしまい、二日目は型の約半分が終了したところで終わりました。 

最終日、大洪拳はあと半分残っていることもあり皆さんかなり真剣です。まずは、型を終了させることを優先させ、前日の進みがうそのようにどんどん進みました。終わってみると1時間くらい余裕があり、各自通して練習をしていました。今回は動作について一つ一つ説明してもらい、使い方も実際手を取ってやってもらったので、これから大洪拳を練習する際、イメージしやすくより充実した練習ができると思います。

今回は三ヶ月前から走り体力をある程度つけていったので、疲れによる記憶力の低下もなく実に充実した練習ができました。何よりビデオに頼ることなく三つの套路をしっかり覚えて帰れることが私にとってはとてもうれしいです。


武術留学感想 第8期生 初級武術土曜棒術クラス講師 久米啓司 (嵩山少林寺認定気功師)

 9期生のS氏と私は13期生の認定式には同行せず、梁以全先生の鵝坡武院で六合拳の対練を練習しました。同じ六合拳も学校間で随分違うという印象をもちました。鵝坡で私は軟兵器の流星スイを教えてもらいました。一日で右手の人差し指の皮が破れてしまいました。

1番大きい塔構武術学院の創始者のお話しを聞くことが出来ました。
先祖は少林寺の北側の壁画の修行をされました。昔の修行者は弓を引くような肩の力が強かった。次第に昔の風格はなくなり今の武術はショウ的なものになってしまったと。大変な資産家であるのに服など飾らず素朴なかたでした。

指導員のかたは大洪拳を教えてもらいました。技の実践的な使い方など教えてもらいました。教えかたや内容がとてもよかったと思います。

その後釈小龍武院に一週間お世話になり鍛えてもらえました。私には心配な事がひとつありました。二年以上前から右足の半月板が砕けていて深くひざが曲がりません。終わる頃には歩けなのではないかと覚悟していたのですが厳しい練習の間にいつも身体をほぐせたので痛みがなかったのです。

まわりは自分達だけではなく小さい子供達もいます。彼らが厳しさに耐える姿も目にしました。その時点で出来ない無理だと思ったことが出来たときの嬉しさが今の自分の財産です。最終日に回りで見ていた子供達が小さい拍手をくれました。

食堂は油で本当によく滑ります。停電になったり断水になったりこれもすべて修行ですね!それにしても明かりがつくとみんな一斉に喜びます。すごく元気だと思います。手紙を書くこととまた来ることを約束しました。最後に日本の武術教室をお願いした関口君と何回も国際電話をしてくださった先生に御礼がいいたいです。有り難うございました。



以下、帰国後順次掲載予定です。お楽しみに!
*永信管長のご挨拶
*秦西平の訪中日記 

*写真集

*武術対談


このホームページに掲載している記事、写真、動画等あらゆる素材の無断複写、転載を禁じます。
Copyright 1999-2005 全日本少林寺気功協会